3件が見つかりました。
1. はじめに 2011 年 3 月の東京電力福島第一原子力発電所の事故に 対し、 我が国で唯一の原子力に関する総合的な研究開発機 関である国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 (以 下、 「原子力機構」 という。) は、 事故対応の取組みを強化・ 推進するため、 理事長を本部長とする福島技術本部を設置 し、 原子力機構の総力を結集して、 事故対応や放射性物質 による環境汚染対策のための活動を進めてまいりました。 平 成 26 年度からは、 機構改革の一環として福島研究開発部 門に改組し、 廃止措置や環......
1. はじめに 原子力発電所に対する竜巻の影響評価を行うにあたり、 原子力規制委員会が定める 「原子力発電所の竜巻影響評 価ガイド」 (以下、 ガイドという。) に従うが、 この際、 観測結 果に基づいた設計上考慮する竜巻の最大風速の設定および 飛来物評価モデルの設定が重要となる。 ガイドにおいては、 米国の評価手法を参照しているものの、 その妥当性につい て検証された例は少ない。 また、 我が国の竜巻発生数は米 国と比較しても少なく、 観測の歴史も浅い。 このため、 保全学会において、 設計竜巻の設定を......
1. はじめに 福島第一原子力発電所の事故 (以下、 福島事故) では、 地震で外部電源を喪失し、 次いで津波により非常用電源設 備も損傷して、 原子炉の冷却機能を失った。 独立に機能す る多重の安全設備を持つべきところ、 地震とその従属事象で ある津波によって広範な安全機能を喪失しており、 安全設計 に脆弱性があった。 また、冷却機能を喪失した後、炉心損傷、 格納容器破損、 水素爆発といった事故の進展を止められず、 重大事故への備えが不十分だったことが明らかになった。 当社はこの事故を真摯に反省し、 ハ......