原子力発電所の安全性確保とプラント稼働率向上の両立性に関する米国の考え方(1)


著者:
青木 孝行 Takayuki AOKI 西本 隆直 Takanao NISHIMOTO
発刊日:
公開日:
カテゴリ: 解説記事

概要

1.はじめに一般に産業プラントの保全は、必要最小限の保全作業を必要最小限の陣容で実施するのが合理的であり、なおかつ、保全作業量が年間を通じて一定もしくは大きく変動しないように計画されることが求められる。このような保全は、プラントの経済性の観点からだけでなく、安全性確保の観点からも、常に追求されている。それは、必要以上の保全を実施することによる逆効果や一時期に大量の保全作業が集中することによって保全活動の指揮命令系統の混乱等による事故故障の誘発を防止する必要があるからである。このため、世界の原子力発電所...


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