原子炉容器上蓋貫通部のPWSCCに関する動向について


著者:
伊藤 肇 Hajime ITO 亀山 雅司 Masashi KAMEYAMA
発刊日:
公開日:
カテゴリ: 解説記事

概要

規格基準動向1.はじめにAlloy600はPWR環境でSCC(以下PWSCC)の感受性があることから保全対策と関連規格の整備はPWR(加圧水型原子炉)の課題の一つとして認識されている。近年、Alloy600が使用されているPWR上蓋に海外で損傷事例が見られていたため、万一の場合の補修工法の確立は優先度の高い課題として検討されてきた。上蓋の補修にはき裂の存在する開先面に遠隔操作により3次元制御で健全な溶接を行う高度な技術を要する。さらに、規格についても、複雑形状のバウンダリ部におけるき裂進展評価、延性破壊評...


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