地層処分事業と保全


著者:
北山 一美 Kazumi KITAYAMA
発刊日:
公開日:
カテゴリ: 解説記事

概要

1.はじめに現在検討中の,我が国の次期原子力長期計画の中でも再確認されたように,原子力発電所から取り出された使用済燃料は再処理してウランとプルトニウムを回収し再度燃料として用いる原子燃料サイクルの方針を採用することとしている。再処理に伴って、放射能レベルの高い廃液が分離される。この廃液をガラス原料と混ぜて高温で融かし、ステンレス製の容器の中で固めたものをガラス固化体といい、わが国の高レベル放射性廃棄物はこのガラス固化体の形で発生することになる。ガラス固化体の放射能は時間とともに減衰しながら長く残存するため...


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