概要
1.はじめに1.1 規格・基準の性格と社会的必要理由 社会を集団と呼ぶことにして,人間は一人では生きていけず他人とのかかわりを持って始めていきていけることは当然のことで,このことを称して種の保存とか集団の維持とかのように言われてきた.個と集団の関係は,部分と全体の関係のように極めて重要な普遍性を持った関係にある.個と集団の関係には,やっかみなど集団から来る感情や個を殺して集団の決まりに従うとか,が考えられるが,それらの中でも個が守らなければならない規則という側面が規格・基準に関連して考えられなければならな...