概要
1.はじめに維持規格とは、供用運転開始後の機器を対象としてその安全性・健全性を評価し、その後の運転を合理的に定める規格であり、「検査」、「評価」、「補修・取替」を3つの大きな柱として体系化される。検査によって供用中の機器に欠陥が検出された場合、破壊力学などの手法を用いた評価(欠陥評価)を行い、その後の運転継続の可否や保全(補修・取替)の是非を判定する。同規格は、設計段階における機器の安全性を供用時に再評価するものとして、設計規格と互いに補完すべき一対の規格である。原子力発電機器に対する維持規格は、米国では...