保全学におけるリスク


著者:
玉木 悠二 Yuji TAMAKI
発刊日:
公開日:
カテゴリ: 解説記事

概要

1.リスクと保全学の関係 寿命が正確に予測でき、予測されたその寿命に至るまで設備は絶対に故障しないというのであれば、稼動中に設備が故障する懸念は全くないのだから、そこにリスクの概念を持ち込む余地はない。またリスクとはISO/IECガイド73でも述べるように、人が危険性を蒙る可能性とその危険性が与える危害の最大強度を組み合わせたものであるから、故障が発生しないのであれば被害が発生する懸念は一切ないからである。また保全の役割を単に設備の補修や整備、或いは故障させないための改良処方の開発に限る場合も保全はリスク...


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