沸騰水型原子力発電所におけるステンレス鋼の応力腐食割れの経過と教訓(2)


著者:
二見 常夫 Tsuneo FUTAMI
発刊日:
公開日:
カテゴリ: 解説記事

概要

2.低炭素ステンレス鋼の導入とSUS304製炉内構造物の取替え2.1 低炭素ステンレス鋼の導入定期検査の度に配管等にSCCが発見され、その対応でプラントが長期停止し作業員の放射線被曝線量と修繕費が増大する問題をかかえていた電力会社は、(財)原子力工学試験センターの確証試験結果が出ると、低炭素ステンレス鋼(極低炭素に成分調整した原子力用SUS316およびSUS316L)を工程上間に合うものは建設中のプラントに一斉に導入していった。 低炭素ステンレス鋼が1981年に最初に採用された福島第二原子力発電所2号機(...


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