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解説記事
保全学におけるリスク
著者:
玉木 悠二,Yuji TAMAKI
発刊日:
公開日:
1.リスクと保全学の関係 寿命が正確に予測でき、予測されたその寿命に至るまで設備は絶対に故障しないというのであれば、稼動中に設備が故障する懸念は全くないのだから、そこにリスクの概念を持ち込む余地はない。またリスクとはISO/IECガイド73でも述べるように、人が危険性を蒙る可能性とその危険性が与える危害の最大強度を組み合わせたものであるから、故障が発生しないのであれば被害が発生する懸念は一切ないからである。また保全の役割を単に設備の補修や整備、或いは故障させないための改良処方の開発に限る場合も保全はリスク......
解説記事
公的国際標準化と日本の対応
著者:
森 紘一,Kouichi MORI
発刊日:
公開日:
1.はじめに筆者は1986年に情報技術(IT:Information Technology)の国際標準化を扱うISO/IEC JTC1 (Joint Technical Committee 1) [1]に参加以来、約20年間、国際標準化活動に参画してきた。2001年からは、電気・電子の国際標準化を担当するIEC(国際電気標準会議:International Electrotechnical Committee)[2]の標準管理評議会(SMB:Standardization Management Board......
解説記事
原子力維持規格の概要-(社)日本機械学会発電用原子力設備規格維持規格2004年度版-
著者:
鹿島 光一,Koichi KASHIMA
発刊日:
公開日:
1.はじめに維持規格とは、供用運転開始後の機器を対象としてその安全性・健全性を評価し、その後の運転を合理的に定める規格であり、「検査」、「評価」、「補修・取替」を3つの大きな柱として体系化される。検査によって供用中の機器に欠陥が検出された場合、破壊力学などの手法を用いた評価(欠陥評価)を行い、その後の運転継続の可否や保全(補修・取替)の是非を判定する。同規格は、設計段階における機器の安全性を供用時に再評価するものとして、設計規格と互いに補完すべき一対の規格である。原子力発電機器に対する維持規格は、米国では......
解説記事
~保全における規格・基準への取り組み第2回~設備保全における活動と標準化
著者:
青木 孝行,Takayuki AOKI
発刊日:
公開日:
2.設備保全における活動と標準化1. はじめに保全学の構築と体系化に向けて、これまで「保全科学」「保全工学」「保全社会学」さらには「保全最適化」などについて日本保全学会内で論じられ、それらの一部が学会誌に掲載されてきた [1]~[7] 。これらの議論を踏まえ、日本保全学会企画運営委員会では残された重要課題である「保全規格・基準」への取り組みについて検討を重ねるため、「規格・基準への取り組み」と題する特集を組むこととし、これまで「保全における規格・基準の意義」と「社会からの要求と規格・基準」と題する解説記事......