5件が見つかりました。

並び替え
解説記事
PD制度の動向について
著者:
山口 篤憲,Atsunori YAMAGUCHI
発刊日:
公開日:
規制動向1.はじめに平成15年10月に施行された改正電気事業法により事業者に新たに実施することが義務付けられた定期事業者検査において、欠陥が検出された場合に、その設備の健全性を評価しなければならないこととなった。これは、健全性が確認できれば補修や取替を行わずに運転継続が可能となることであり、発電プラントの合理的な運転に大きく寄与するものである。健全性評価は、「日本機械学会 発電用原子力設備規格 維持規格(2002年改訂版)JSME S NA1-2002 」(以下「維持規格」という)に従って行うこととなって......
解説記事
「保全における規格・基準の意義」
著者:
日本保全学会企画運営委員会
発刊日:
公開日:
       (要旨) 日本保全学会では、保全学の構築に取り組んでいる。企画運営委員会のタスクにおいて、議論を重ね、保全における規格・基準への取り組みの姿勢についてとりまとめたものである。「保全学」構築の一貫として、保全の運用に適用する"決まり"としての規格・基準を提案して行くことが必要である。保全の体系の中で規格・基準の位置付けを明確にして、取り組むことが大切である。引き続き、保全に関する規格・基準の策定のロードマップを提案して行く。1.はじめに人間社会は、基本的に壊れるもので構成されている。永遠のもの......
解説記事
化学工業におけるRBIへの取り組み
著者:
石丸 裕,Hiroshi ISHIMARU
発刊日:
公開日:
1.緒言化学工業では多種多様な化学物質を扱い、それらは自己反応性、引火性、可燃性、酸化性、混蝕反応性、毒性あるいは腐食性といった“危険性”を有する場合が多く、これを封じ込めている設備の維持管理には大きな関心が払われている。また一方では産業として厳しい国際競争に直面しておりあらゆる側面でのコスト削減が必須となっている。RBI(Risk Based Inspection)は安全性の確保とメンテナンスコストの削減といった相反する要求を同時に満足させるために開発されたメンテナンスの方法であり、このような環境下......
解説記事
原子炉容器上蓋貫通部のPWSCCに関する動向について
著者:
伊藤 肇,Hajime ITO,亀山 雅司,Masashi KAMEYAMA
発刊日:
公開日:
規格基準動向1.はじめにAlloy600はPWR環境でSCC(以下PWSCC)の感受性があることから保全対策と関連規格の整備はPWR(加圧水型原子炉)の課題の一つとして認識されている。近年、Alloy600が使用されているPWR上蓋に海外で損傷事例が見られていたため、万一の場合の補修工法の確立は優先度の高い課題として検討されてきた。上蓋の補修にはき裂の存在する開先面に遠隔操作により3次元制御で健全な溶接を行う高度な技術を要する。さらに、規格についても、複雑形状のバウンダリ部におけるき裂進展評価、延性破壊評......
解説記事
石油・化学プラントにおけるRBIの活用
著者:
柴崎 敏和,Toshikazu SHIBASAKI
発刊日:
公開日:
はじめに対象とするもの、ある時は石油精製プラントの装置、機器であり、ある時には化学プラントの配管、それらが機械的に破損し、ネガティブな影響が発生する場合、その破損の発生確率と破損による影響度の積として定義される「リスク」を基に保全、検査プログラムを立案し、限られた資源でより多くの安全性、信頼性を確保しようとする手法がRBI (Risk Based Inspection) である。その考え方は、アメリカの原子力発電産業において既に1980年代から用いられてきた確率論的リスク評価(PRA : Probab......