保全学の構築に向けて(2)- 保全理論について-
著者:
高瀬 健太郎 Kentaro TAKASE 宮 健三 Kenzo MIYA 青木 孝行 Takayuki AOKI 千種 直樹 Naoki CHIGUSA
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高瀬 健太郎 Kentaro TAKASE 宮 健三 Kenzo MIYA 青木 孝行 Takayuki AOKI 千種 直樹 Naoki CHIGUSA
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カテゴリ: 論文
概要
1.はじめに原子力発電に関わらず、プラントの保全は設計・運転・管理に携わるエキスパートによってその内容が立案され実施されている。計画立案の際に最も有効な情報は実はエキスパートの業務経験に基づく知識であり、過去のトラブル等の運転実績である。特に原子力の場合、他の産業に比べて日が浅いことから、現場の人たちの試行錯誤によって保全計画の改善がなされてきた側面が強い。しかしながら、運転経験の蓄積にともない従来の経験に基づく保全から理論に基づいた保全へと移行する機運が高まってきた。保全の体系化とはこの一連の流れにおい...