確率論を利用した原子炉設計に関する検討(原子炉配管へのLRFD法適用)
概要
1.背景 米国機械学会は、先駆的に原子力発電設備の維持規格制定に取組み、1971年に供用期間中検査を規定したASME Code Section XIを制定している。その後、ASME Code Section XIの1974年版では、検査で発見された欠陥の成長評価と機器の健全性に基づく欠陥評価基準が新たに導入された。この基準は、供用期間中に発見された欠陥については、製造時の許容基準を超えた場合についても健全性を損なわない範囲で許容し、欠陥が存在したまま継続運転可能とするものであり、1960年代に進展した破壊...