特集記事「AIと保全」(6) 動画によるインフラ構造物点検・診断技術


著者:
高田 巡 Jun TAKADA
発刊日:
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カテゴリ: 特集記事

概要

画像センサデバイスの高速化・高解像度化によって、人間の視覚を超えた時間・空間分解能での光学観測も容易になり、計測分野での活用可能性が拡大している。従来、画像センサは陰影・色・形状等の計測に用いられてきたが、近年では高速・高解像度の撮像を利用することで、動画から物体の表面振動を計測する事例も報告されている [1][2]。本稿では画像センシング技術の時間・空間分解能がインフラ構造物、特に道路橋の力学的挙動を遠方計測可能なレンジに到達しつつあることを示した上で、構造体表面の挙動観測に基づいて劣化損傷状態を推定する試みを紹介する。


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