導管の次世代保安向上新技術調査・評価事業

公開日:
カテゴリ: 第5回
1.緒言
十分な安全確保をしつつ導管網を効率的に維持管理 していくことは、都市ガスの安全・安定供給という社 会的ニーズに応えるために重要な課題である。都市ガ ス業界では、これまで保安レベル向上のために様々な 技術開発を継続し施策を講じているが、ガスの安全に 対する近年に見られる非常に厳しい社会的な認識に対 応していくためには、今後の技術開発の方向性を検討 する際に、従来の延長線上とは異なるアプローチが必 要となっている。そこで、国が中心となり各分野の有識者の協力のも と、これまでとは異なる視点も含め、ガス業界では十 分に活用できていない可能性のある、他業界の技術の 急速な進展によって得られた成果や、最先端の技術シ ーズなどにまで視点を広げ、国際的かつ業界や分野横 断的に客観性をもった幅広い調査を実施し、ガス導管 の保安レベル向上に資する技術開発を一層充実させる ことが重要である。
2.目的
1. 本事業では、ガス導管に係る保安の向上と効率的な 維持管理に資する可能性のある技術シーズについて、 幅広い調査を実施し、保安向上のための技術的アプロ ーチに活用できる要素技術の棚卸しを行う。導管網が どのような状態であるか、常に把握しておくことによ り、不具合の発生を「予知」して、「予防」的に手を打 つことの道を拓く。3. 事業概要Table 1 に事業全体のスケジュールを示す。平成 20 年度から3年間の調査事業としての国家プロジェクト 化を目指している。この事業と平行して、ガス協会で は独自に欧米のガス事業者の技術調査を行い、全技術 分野を網羅する。平成 19年度は、日本ガス協会内に準 備WGを設け事業開始に向けた準備や体制を整えてきた。 * 今回の調査で有望なシーズ技術が抽出された場、開113Table 1 Scheme of this workTable 1 Scheme of this work 準備期間調査事, 業 実施済み 「実施者調査対象、H20 | H21 -開発事業 H23以降目標T H221 H22材料ガス欧米のガ 事業者 ス導管技 独自 術調査ロケーター有技一 望術一ホット導管保安技術の向上幅広い 技術分 野で既 存技術 の適用 可能性 を調査ニーズ調査ニーズ技術の絞込み全般的な技術調査供給インフラ 設備の技術調? 本調査) 事業異業種・ 他分野の 技術調?有望技術の目利き要素技術別詳細調?サンプル評価開発事業檢討開発開発成果物維持管理施策への反映通信有技検査センサー5. 成果イメージ合、開発に関する次期プロジェクト化を目指して継続 的に検討を進め、導管網の状態把握・不具合の発生を 予見できる技術の実用化を目指す。調査対象イメージ 合、開発に関する次期プロジェクト化を目指して継続 的に検討を進め、導管網の状態把握・不具合の発生を 予見できる技術の実用化を目指す。調査対象イメージ を Figure 1 に示す。5. 成果イメージ事業終了時には、以下の3事項を記した調査報告書| 監視衛星による他工事検知監視カメラによる モニタリング監視センターThan光ファイバーによる管 の変位検知広範囲を一括監視。センサーに よる機接 触の検知音・振動による 管の変位検知(スト100ガスの光ファイバーロボット振動検知機Figure 1 Image of research objects .1 異業種・他分野の技術調査 世界各国の最先端の設備保安技術に関する実施事例 ・シーズ技術の情報収集を行う。ガス事業者とはこれドファイバーによる] 参光ファイバーによる管 の変位検知| 広範囲を一括監視センサーに よる機接 触の検知音・振動による 管の変位検知8888 PRIRガスの光ファイバーロボット振動検知機(技術開発要素の場合は、開発スペックとそのプロポーサル) 3新技術の普及を将来的に想定した活用イメージ 現地点で次の開発事業につながらなかった技術につ いては、事業終了後も継続してウォッチングを行い、 導入の機会を捉えたい。そのためには、この調査結果 を風化させないための工夫が報告書に必要である。本 報告書には調査・評価後の現状のありのままの課題を 明確な形で記す。これにより、技術の発展やコストダ ウン等による課題解決の糸口が見えたり、導入の障壁 が無くなった場合に、再度導入のための検討をスムー ズに開始できるようになる。Figure 1 Image of research objects4.調査内容4.1 異業種・他分野の技術調査 - 世界各国の最先端の設備保安技術に関する実施事例 やシーズ技術の情報収集を行う。ガス事業者とはこれ まであまり縁の無かった分野である、航空・宇宙分野 や、軍事・原子力分野、さらには先端医療分野など、 幅広く先端技術領域にフォーカスを拡大し、ガス事業 者のニーズの視点から評価を行う。謝辞本事業は平成 20年度経済産業省原子力安全・保安院 地方都市ガス事業天然ガス化促進対策調査(次世代保 安向上技術調査(保安技術調査))の一部である。4.2 要素技術のサンプル評価 * 上記調査で収集した技術のうち、ガス導管網への適 用の可能性があると考えられる技術について、導入を 想定した埋設環境下でサンプル評価試験を実施する。 導入の実現性・実用性を評価し、現状での課題を抽出 用の可能性があると考えられる技術について、導入を 想定した埋設環境下でサンプル評価試験を実施する。 導入の実現性・実用性を評価し、現状での課題を抽出する。事業終了時には、以下の3事項を記した調査報告書 の完成を予定している。 1着目すべき既存技術 2その技術をガス事業に適用させる際に必要な課題 (技術開発要素の場合は、開発スペックとそのプロポーサル) 3新技術の普及を将来的に想定した活用イメージ現地点で次の開発事業につながらなかった技術につ いては、事業終了後も継続してウォッチングを行い、 導入の機会を捉えたい。そのためには、この調査結果 導入の機会を捉えたい。そのためには、この調査結果 を風化させないための工夫が報告書に必要である。本 報告書には調査・評価後の現状のありのままの課題を ウン等による課題解決の糸口が見えたり、導入の障壁 が無くなった場合に、再度導入のための検討をスムー ズに開始できるようになる。本事業は平成 20 年度経済産業省原子力安全・保安院 地方都市ガス事業天然ガス化促進対策調査(次世代保 安向上技術調査(保安技術調査))の一部である。 - 114 -
“ “導管の次世代保安向上新技術調査・評価事業“ “樋口 裕思,Yuji HIGUCHI,重田 隆弘,Takahiro SHIGETA,石川 雅章,Masaaki ISHIKAWA,渡辺 剛史,Takeshi WATANABE,今川 隆,Takashi IMAGAWA,平井 稔雄,Toshio HIRAI,下茂 博,Takahiro SHIMO,綱崎 勝,Masan TSUNASAKI,枇杷友 啓郎,Hiroo BIWATOMO,古野 俊秋,Toshiaki FURUNO
著者検索
ボリューム検索
論文 (1)
解説記事 (0)
論文 (1)
解説記事 (0)
論文 (0)
解説記事 (0)
論文 (1)
解説記事 (0)
論文 (2)
解説記事 (0)
論文 (2)
解説記事 (0)
論文 (1)
解説記事 (0)
論文 (2)
解説記事 (0)
論文 (0)
解説記事 (0)
論文 (5)
解説記事 (0)
論文 (5)
解説記事 (0)
論文 (0)
解説記事 (0)
論文 (0)
解説記事 (0)