総括:EJAMの基本構想とその 狙い
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カテゴリ: 第6回
1. 緒言
却下された。 * 筆者は以前オランダの IOS 社から以下の洋雑誌を 出版し12年間編集長を務めていた。雑誌のタイトルは、[ International Journal of Applied Electromagnetics andMechanics ] である。それは今でも続いており、現在は高木敏行東 北大教授が編集長を務めている。一つの視点は、学会が持つ豊富な知的所有権である。 保全学会がスタートしてから5年以上が経過している。 和雑誌には論文、各種保全記事がそれなりのレベルを 維持しながら掲載されてきている。また、保全セミナ ーにおいても発表内容は技術的に高度なものが多く、 他産業における保全技術レベルに比べて遜色はない。 これらの成果を英訳して世界に発信するとどうなるか。 このような状況が EJAM 発刊の主たる動機になったの である。和雑誌に比べて、洋雑誌の場合には世界的交流の場 が広くないことから論文投稿の見通しが不透明である。 その状況はいまでも変わっていないが、今後関係者が 協力し EJAM での経験を積みかさねていけばその状況は改善されるであろう。学術的側面が不十分な場合、 組織論だけでは雑誌は成立しないので、弛まざる努力 が必要である。ひとつには保全に関する全体像がとらえ易いこと、 二つ目はもし人々が保全に関して古臭いイメージを持 っているとするとそれを改善することにつながり易い こと、三つ目は保全の構造がどうなっているかについ てその新しい考え方を読者に提示できる良い機会であ ること、などが考えられる。さらに突っ込んで言えば、 このことは、保全が整理された形で理解されるので、 保全方式の改善、保全パラメータを使った保全の定量 化、保全論理の構築などについて体系的な検討を可能 とする。EJAM はこれらの事項を検討する場を世界に 提供することを目標にしたいのである。
2.保全学の構築
「一般記事」の中では保全に関する一般記事の他に 特に保全の学術的体系化の側面を取り扱いたいと考え ている。我々の知る限り、保全の学術的体系化に取り 込んでいるグループは世界広しといえども保全学会し かないのではないか。それは未だ完成はしていないが、 豊富な内容が十分に蓄積されているので、それを世界 に発信しともに検討を重ねていく余地はあり過ぎるぐ らいあると考えて良いのではないか。これらの情報を 世界に発信することで、保全学会は世界でユニークな立場を確保できるのではないかと思われる。 * 例えば、保全の体系化をどう構築するかに関して言 えば、当然物理学など、他分野の構築の例が参考にな る。具体的にいえば、ータを定義する(電 磁化、磁気モーメ1) まず、現象を記述できるパラメータを定義する(電 -磁気の場合:電場、磁場、電流、磁化、磁気モーメントなど)、 2) 次いで、パラメータを使って現象を説明する(ビオ ・ サバールの法則、クーロンの法則、オームの法則など)、 3) 最後に、現象の予測をする(コイル間の反発力、場の磁場強度など)、 4) それらの結果、実用化を目指して、電気機器を設計 する(回路理論の応用、テレビ、ラジオ、携帯など) ができること、イル間の反発力、場て、電気機器を設計 ラジオ、携帯など)などを参考にしたらよい。これらのプロセスを保全に 適用すれば、保全の体系化のために何をどのようにす ればよいかが明らかとなる。すなわち、保全現象を記 述するため、1) 保全パラメータ (原子炉停止間隔、機器の点検間隔、 状態監視パラメータ、機器のパフォーマンスなど) が定義されていなければならない、 2) 次いでこれらのパラメータを使った保全現象(保全 重要度、有効性評価、安全実績指標など)の説明が なされなければならない、 3) さらに、現象の予測として、保全活動の結果であるプラントの安全水準や保全水準の予測、高経年化対 * 策の有効性の予測などが可能とならなければならない。 4) これらの結果、プラントの保全性や安全性が十分に 確保されることになる。このような体系的なアプローチを一つ一つ充実させて いくことが重要で、その場としてEJAM の「一般記事」 が設定されており、今後十分に活用されることが望ま れる。このようにして、保全学が一歩一歩進歩していけば、 保全学の手法に基づいて原子炉安全性を評価すること で社会的受容性を高めて行き、一般に対する説明可能 性を高めていくことが可能となるのではないか。むし174ろ、それを狙ってEJAM を活用することが期待されるこれについては先に断片的に述べたが、整理すると以 のである。下のようにまとめられる。
保全がカバーすべき分野として、「検査、評価、保全 措置(補修、取り換え)」という3つの基本的な連携行 為がある。検査は非破壊検査だけでなく、動的機器の 分解点検なども含まれる。しかし、これらの分野の論 文は部分的に既存の学術雑誌の領域に属していて、そ れなりに自立している。そのような論文が本ジャーナ ルに掲載される理由があるとすれば、保全に対する有 用性との関連が期待されるところにあると言えよう。
4. EJAM の特色、それは保全技術記事保全学会の学術活動の成果は、学会誌、学術講演会 の予稿集、保全セミナーの予稿集、連携講演会予稿集 に集約されている。例えば、保全技術に関する情報の レベルは他学会の雑誌に紹介されている情報に勝ると も劣らないことは事実である。考えてみれば、このよ うな技術を発表後予稿集に閉じ込めたままにして放置 しておくことは惜しい。記事の価値が生かされないで 永眠状態になることが予想され大変残念なことになる。 なんとももったいない話である。これを活用する手段 はないものかと考えれば、どうなるか。その手段の一 つとして英語に翻訳して外国に向けて発信することで ある。しかも日本の先進的な保全技術として。そうし て見ると、このジャーナルの役割はますます重要性を 帯びてくることになる。実際保全技術記事がこのジャ ーナルの目玉と言えるし、このようなジャーナルは他 に存在しないユニークなものと期待される。またそう いう評価がなされるよう最大限の努力がなされるべき ではないか。5. EJAM のねらい1) 形式や内容の在り方に関して、総合工学的側面を有 する保全学の分野にふさわしいジャーナルとすること 2) 保全技術に関して鮮明な印象を読者に与え、技術の 進歩に対するインセンティヴを保全技術者の間で世 界的に醸成すること 3) 先進的な保全技術に関する議論を行う土俵(フォー ・ ラム)を技術者に提供すること 4) 保全技術に関する雑誌の世界的に権威を持ったも のにし、保全技術の認証へ向けた努力を継続するこ5) 保全技術の高度化に向けて努力することは当然として、適用の結果プラントの安全水準や保全水準が * 必然的に向上すると期待されるが、それらの安全指 ・- 標や保全指標などの評価基準を探求していくこと 6) 以上の知識に基づいた保全技術の標準化のための 基盤を確立すること
6.保全革命.保全学会では長い間「保全の体系化」を目指して活 動を展開してきた。外枠の構築に関しては成果が得ら れているが、中の構造については未だ模索の段階にあ る。この部分について、新しい展開を加速する時期に 来ていると感じるようになっているが、どの方向に加 速するかが今問われている。そのことによって達成される保全を今後「保全革命」 という言葉で表現したいが、その内容として現在、1751) 仮想プラント構想の実現、 2) プラントの安全水準や保全水準の評価手法の確立、 3) 事故故障の体系的記述を可能とする言語故障学の構築、 4) この発展形として、言語保全学の構築、などが考えられる。保全の特性は言語学に類似しているというのは著者 の認識であるが、だとすると言語学に見られる体系化 手法を保全学の構築に適用しない手はないといえる。 保全技術者は言語が「人類の知力」の進化を内的に支 えその原動力になってきた実態について関心を持って おられないが、言語が持つ知的側面を参考にすれば、 カオスから秩序を築いてきた「言葉」による世界現象 の体系化のメカニズムや言語論理が複雑な「事故・故 障」の体系化に役に立たないかという発想、に焦点を 当てて考察を重ねて行ったらどういう結果が導かれる か実験を試みることが重要と思われる。言語の法則と して、「連合関係と統合関係」、「ラングとパロール」、「線状性」、「通時態と共時態」、「弁別素性」、「仮相と 「実相」、チョムスキーの「生成文法」といったことなど があげられるが、これらは故障や保全行為といった保 全現象の分析に有力な手段となる可能性がある。これ らの原理やツールを頼りに故障や保全の体系化を構築 できないか、が今後検討すべき大きな課題となってき ている。 * ここでは紙面の制限から紹介できないが、これらに ついてはこれまで多少の議論がなされてきている。こ こで主張したいことは、それらの予備的な結果を踏ま え、EJAM の一般記事の中でこれらの議論を行い、そ れを世界に発信して世界の評価を仰いで見る、という ことである。我々保全関係者にとってこのような歴史 的な実験ができれば、EJAM を実現できた意義を増幅 できるというものである。我が国の先進的な保全技術 に加えて、このような新しい保全学を作り上げること ができないか、新しい挑戦であり、これが EJAM の狙 いの一つであるが、うまく行くかどうかであろう。7. おわりに
原子力が地球温暖化対策として有効な手段であるこ とは広く認められている。その意味で副作用のないエ ネルギー源である。安全性の確保という視点から、保 全の役割は持続可能な社会の創造に寄与できる。保全革命という思想は、保全学全体の進化を目指し て技術の PDCA というサイクルを回していくという考 えを基礎にしていると考えることができる。これらの理念を実現するために、EJAM が活用され そのことによって EJAM 自身も発展していくことが 望まれている。持続可能な社会..安全性保全技術 論文
保全理論<一般記事>・・保全革命::.Fig.1 Structure of EJAM176“ “?EJAM の基本構想とその狙い“ “宮 健三,Kenzo MIYA
却下された。 * 筆者は以前オランダの IOS 社から以下の洋雑誌を 出版し12年間編集長を務めていた。雑誌のタイトルは、[ International Journal of Applied Electromagnetics andMechanics ] である。それは今でも続いており、現在は高木敏行東 北大教授が編集長を務めている。一つの視点は、学会が持つ豊富な知的所有権である。 保全学会がスタートしてから5年以上が経過している。 和雑誌には論文、各種保全記事がそれなりのレベルを 維持しながら掲載されてきている。また、保全セミナ ーにおいても発表内容は技術的に高度なものが多く、 他産業における保全技術レベルに比べて遜色はない。 これらの成果を英訳して世界に発信するとどうなるか。 このような状況が EJAM 発刊の主たる動機になったの である。和雑誌に比べて、洋雑誌の場合には世界的交流の場 が広くないことから論文投稿の見通しが不透明である。 その状況はいまでも変わっていないが、今後関係者が 協力し EJAM での経験を積みかさねていけばその状況は改善されるであろう。学術的側面が不十分な場合、 組織論だけでは雑誌は成立しないので、弛まざる努力 が必要である。ひとつには保全に関する全体像がとらえ易いこと、 二つ目はもし人々が保全に関して古臭いイメージを持 っているとするとそれを改善することにつながり易い こと、三つ目は保全の構造がどうなっているかについ てその新しい考え方を読者に提示できる良い機会であ ること、などが考えられる。さらに突っ込んで言えば、 このことは、保全が整理された形で理解されるので、 保全方式の改善、保全パラメータを使った保全の定量 化、保全論理の構築などについて体系的な検討を可能 とする。EJAM はこれらの事項を検討する場を世界に 提供することを目標にしたいのである。
2.保全学の構築
「一般記事」の中では保全に関する一般記事の他に 特に保全の学術的体系化の側面を取り扱いたいと考え ている。我々の知る限り、保全の学術的体系化に取り 込んでいるグループは世界広しといえども保全学会し かないのではないか。それは未だ完成はしていないが、 豊富な内容が十分に蓄積されているので、それを世界 に発信しともに検討を重ねていく余地はあり過ぎるぐ らいあると考えて良いのではないか。これらの情報を 世界に発信することで、保全学会は世界でユニークな立場を確保できるのではないかと思われる。 * 例えば、保全の体系化をどう構築するかに関して言 えば、当然物理学など、他分野の構築の例が参考にな る。具体的にいえば、ータを定義する(電 磁化、磁気モーメ1) まず、現象を記述できるパラメータを定義する(電 -磁気の場合:電場、磁場、電流、磁化、磁気モーメントなど)、 2) 次いで、パラメータを使って現象を説明する(ビオ ・ サバールの法則、クーロンの法則、オームの法則など)、 3) 最後に、現象の予測をする(コイル間の反発力、場の磁場強度など)、 4) それらの結果、実用化を目指して、電気機器を設計 する(回路理論の応用、テレビ、ラジオ、携帯など) ができること、イル間の反発力、場て、電気機器を設計 ラジオ、携帯など)などを参考にしたらよい。これらのプロセスを保全に 適用すれば、保全の体系化のために何をどのようにす ればよいかが明らかとなる。すなわち、保全現象を記 述するため、1) 保全パラメータ (原子炉停止間隔、機器の点検間隔、 状態監視パラメータ、機器のパフォーマンスなど) が定義されていなければならない、 2) 次いでこれらのパラメータを使った保全現象(保全 重要度、有効性評価、安全実績指標など)の説明が なされなければならない、 3) さらに、現象の予測として、保全活動の結果であるプラントの安全水準や保全水準の予測、高経年化対 * 策の有効性の予測などが可能とならなければならない。 4) これらの結果、プラントの保全性や安全性が十分に 確保されることになる。このような体系的なアプローチを一つ一つ充実させて いくことが重要で、その場としてEJAM の「一般記事」 が設定されており、今後十分に活用されることが望ま れる。このようにして、保全学が一歩一歩進歩していけば、 保全学の手法に基づいて原子炉安全性を評価すること で社会的受容性を高めて行き、一般に対する説明可能 性を高めていくことが可能となるのではないか。むし174ろ、それを狙ってEJAM を活用することが期待されるこれについては先に断片的に述べたが、整理すると以 のである。下のようにまとめられる。
保全がカバーすべき分野として、「検査、評価、保全 措置(補修、取り換え)」という3つの基本的な連携行 為がある。検査は非破壊検査だけでなく、動的機器の 分解点検なども含まれる。しかし、これらの分野の論 文は部分的に既存の学術雑誌の領域に属していて、そ れなりに自立している。そのような論文が本ジャーナ ルに掲載される理由があるとすれば、保全に対する有 用性との関連が期待されるところにあると言えよう。
4. EJAM の特色、それは保全技術記事保全学会の学術活動の成果は、学会誌、学術講演会 の予稿集、保全セミナーの予稿集、連携講演会予稿集 に集約されている。例えば、保全技術に関する情報の レベルは他学会の雑誌に紹介されている情報に勝ると も劣らないことは事実である。考えてみれば、このよ うな技術を発表後予稿集に閉じ込めたままにして放置 しておくことは惜しい。記事の価値が生かされないで 永眠状態になることが予想され大変残念なことになる。 なんとももったいない話である。これを活用する手段 はないものかと考えれば、どうなるか。その手段の一 つとして英語に翻訳して外国に向けて発信することで ある。しかも日本の先進的な保全技術として。そうし て見ると、このジャーナルの役割はますます重要性を 帯びてくることになる。実際保全技術記事がこのジャ ーナルの目玉と言えるし、このようなジャーナルは他 に存在しないユニークなものと期待される。またそう いう評価がなされるよう最大限の努力がなされるべき ではないか。5. EJAM のねらい1) 形式や内容の在り方に関して、総合工学的側面を有 する保全学の分野にふさわしいジャーナルとすること 2) 保全技術に関して鮮明な印象を読者に与え、技術の 進歩に対するインセンティヴを保全技術者の間で世 界的に醸成すること 3) 先進的な保全技術に関する議論を行う土俵(フォー ・ ラム)を技術者に提供すること 4) 保全技術に関する雑誌の世界的に権威を持ったも のにし、保全技術の認証へ向けた努力を継続するこ5) 保全技術の高度化に向けて努力することは当然として、適用の結果プラントの安全水準や保全水準が * 必然的に向上すると期待されるが、それらの安全指 ・- 標や保全指標などの評価基準を探求していくこと 6) 以上の知識に基づいた保全技術の標準化のための 基盤を確立すること
6.保全革命.保全学会では長い間「保全の体系化」を目指して活 動を展開してきた。外枠の構築に関しては成果が得ら れているが、中の構造については未だ模索の段階にあ る。この部分について、新しい展開を加速する時期に 来ていると感じるようになっているが、どの方向に加 速するかが今問われている。そのことによって達成される保全を今後「保全革命」 という言葉で表現したいが、その内容として現在、1751) 仮想プラント構想の実現、 2) プラントの安全水準や保全水準の評価手法の確立、 3) 事故故障の体系的記述を可能とする言語故障学の構築、 4) この発展形として、言語保全学の構築、などが考えられる。保全の特性は言語学に類似しているというのは著者 の認識であるが、だとすると言語学に見られる体系化 手法を保全学の構築に適用しない手はないといえる。 保全技術者は言語が「人類の知力」の進化を内的に支 えその原動力になってきた実態について関心を持って おられないが、言語が持つ知的側面を参考にすれば、 カオスから秩序を築いてきた「言葉」による世界現象 の体系化のメカニズムや言語論理が複雑な「事故・故 障」の体系化に役に立たないかという発想、に焦点を 当てて考察を重ねて行ったらどういう結果が導かれる か実験を試みることが重要と思われる。言語の法則と して、「連合関係と統合関係」、「ラングとパロール」、「線状性」、「通時態と共時態」、「弁別素性」、「仮相と 「実相」、チョムスキーの「生成文法」といったことなど があげられるが、これらは故障や保全行為といった保 全現象の分析に有力な手段となる可能性がある。これ らの原理やツールを頼りに故障や保全の体系化を構築 できないか、が今後検討すべき大きな課題となってき ている。 * ここでは紙面の制限から紹介できないが、これらに ついてはこれまで多少の議論がなされてきている。こ こで主張したいことは、それらの予備的な結果を踏ま え、EJAM の一般記事の中でこれらの議論を行い、そ れを世界に発信して世界の評価を仰いで見る、という ことである。我々保全関係者にとってこのような歴史 的な実験ができれば、EJAM を実現できた意義を増幅 できるというものである。我が国の先進的な保全技術 に加えて、このような新しい保全学を作り上げること ができないか、新しい挑戦であり、これが EJAM の狙 いの一つであるが、うまく行くかどうかであろう。7. おわりに
原子力が地球温暖化対策として有効な手段であるこ とは広く認められている。その意味で副作用のないエ ネルギー源である。安全性の確保という視点から、保 全の役割は持続可能な社会の創造に寄与できる。保全革命という思想は、保全学全体の進化を目指し て技術の PDCA というサイクルを回していくという考 えを基礎にしていると考えることができる。これらの理念を実現するために、EJAM が活用され そのことによって EJAM 自身も発展していくことが 望まれている。持続可能な社会..安全性保全技術 論文
保全理論<一般記事>・・保全革命::.Fig.1 Structure of EJAM176“ “?EJAM の基本構想とその狙い“ “宮 健三,Kenzo MIYA