導管の次世代保安向上新技術調査・評価事業

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カテゴリ: 第7回
1.緒言
ための技術的アプローチに活用できる要素技術 の棚卸しを行う。導管網がどのような状態であ 十分な安全確保をしつつ導管網を効率的に維 るか、常に把握しておくことにより、不具合の 持管理していくことは、都市ガスの安全・安定供 発生を「予知」して、「予防」的に手を打っこ 給という社会的ニーズに応えるために重要な課 との道を拓く。 題である。3.事業概要 そこで、国が中心となり各分野の有識者の協力のもと、これまでとは異なる視点も含め、ガス業Table 1 Schedule of this project 界では十分に活用できていない可能性のある、他 業界の技術の急速な進展によって得られた成果 や、最先端の技術シーズなどにまで視点を広げ、 国際的かつ業界や分野横断的に客観性をもった 幅広い調査を実施し、ガス導管の保安レベル向上 に資する技術開発を一層充実させることが重要 である。
2.目的
異楽程本事業では、ガス導管に係る保安の向上と効 率的な維持管理に資する可能性のある技術シー ズについて、幅広い調査を実施し、保安向上の表1に事業全体のスケジュールを示す。ガス協 会で欧米のガス事業者の技術調査を行う一方、国 家プロジェクトでは、ガス事業分野以外の業界の 調査を行うことで、全技術分野を網羅した調査を 実施する。本事業は単なる調査のみを実施するだYuji HIGUCHI Member Tetsuya KIBAYASHI Tadahito SIRATO Takahiro SHIGETA Masaaki ISHIKAWA Yishikazu HASHIMOTO Tsuyoshi WATANABE Toshio HIRAI Toshiaki ADACHI Motoki KUWAHARA Keisuke NAGASAWA Masaru TSUNASAKI Yoshirou BIWATOMO Toshiaki FURUNO145けでなく、調査の結果抽出した技術のサンプル評 しており、ガス事業者間での技術発展のベクト 価をも実施することを特徴としている。ル・中長期シナリオの共有を目標としている。要素技術マトリックスの作成にあたって、まず、 4. 昨年度までの成果2030 年時点で到達すべき技術的水準、ガス事業 図1に昨年度までに調査したシーズ分野と抽 者としての導入シナリオ(活用イメージ)整理を 出した有望技術を示す。10 ガス事業者にヒアリ それぞれの要素技術分野について行っている。そ ングを実施し、43 件のニーズを抽出した。それ の上で、導入シナリオを実現するため、各要素技 らのニーズの中から、本事業として実施するニー術のパフォーマンスを示す評価項目(機能、性能、 ズを選定し、それらをシーズ技術別に5つに分類仕様にあたる項目等)を定義し、各々について した。これらの技術に関連する 500 件近い専門学2030 年時点で満足すべき到達水準を設定した。 術文献を中心とした技術調査を行い、ガス事業者 さらに上記の評価項目に基づき、各候補技術を の目線で有望な技術を 21 件抽出した。詳細な調 1 比較対照するため、以下の様式で要素技術マトリ 査を継続するとともに、サンプル評価を開始した。 ックスを作成する。縦軸には各評価項目を、横軸都市ガスの「安全で安定した供給」の実現 地震などの自然災害に強い導管網を実現する技術他工事損傷を防止する技術ニーズ||シーズ広域漏洩検知技術導管内健全性診断技術配管位置検出技術災害や他工事による 損傷に強い導管材料技術他工事監視技術無人探?機GPSGPS)基準局基準ロケータシーズ概念図監視センター赤外線 カメラ20000000001 3,000000000 000000000g Oooooooood ooooooooooガステ管内走行装置防護材接触検知センサーガス管いたみ管内走行型カメラ下水管パラシュートセンサ(ジャイロ)新導管材料光ファイバー振動センサー赤外域レーザ画像計測車輪型走行装置サンプル評価候補技術 (平成二十二年度評価予定)能動スコープカメラ超小型ジャイロに よる配管位置計測鋼帯補強PE管光ファイバーによ る振動波形検知Fig. 1 Needs, seeds and sample test lists Fig. 1 Needs, seeds and sample test lists5.最終成果イメージ- 本事業の目的は 2030 年に向けた導管保安向上には各候補技術名を配し、マトリックス化するこ を見据え、技術開発目標や指標などの方向性を見 とにより、各要素技術について全体を俯瞰し、現 出すことにあり、導管保安向上に資する可能性の状での到達水準、将来に向けた技術的な課題を明 ある技術シーズを幅広く調査し、技術的アプロー らかにするものである。 チに活用できる要素技術の棚卸し整理を行うこ備考 とである。そこで本事業の最終成果物として、各技術分野 本事業は平成 20 年度経済産業省原子力安全・ を俯瞰することができる「要素技術マトリック 保安院地方都市ガス事業天然ガス化促進対策調 ス」を作成することを提案する。これは 2030年査 (次世代保安向上技術調査(保安技術調査)) にいたる技術発展の道しるべとなることを目指の一部である。 1本事業は平成 20 年度経済産業省原子力安全 保安院地方都市ガス事業天然ガス化促進対策 査(次世代保安向上技術調査(保安技術調査) の一部である。 - 146 -“ “導管の次世代保安向上新技術調査・評価事業“ “樋口 裕思,Yuji HIGUCHI,木林 哲也,Tetsuya KIBAYASHI,白土 忠人,Tadahito SIRATO,重田 隆弘,Takahiro SHIGETA,石川 雅章,Masaaki ISHIKAWA,橋本 義和,Yishikazu HASHIMOTO,渡辺 剛史,Tsuyoshi WATANABE,平井 稔雄,Toshio HIRAI,安達 俊彰,Toshiaki ADACHI,桑原 元希,Motoki KUWAHARA,長沢 圭介,Keisuke NAGASAWA,綱崎 勝,Masaru TSUNASAKI,枇杷友 啓郎,Yoshirou BIWATOMO,古野 俊秋,Toshiaki FURUNO
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