電源開発 大間原子力建設所及び本店原子力部門におけるCAPの取り組み状況について

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カテゴリ: 第16回
電源開発 大間原子力建設所及び本店原子力部門における CAP の取り組み状況について Implementation status of CAP system in J-Power 電源開発株式会社 水野 隆史 Takashi MIZUNO 会員 電源開発株式会社 本田 正人 Masato HONDA 非会員 電源開発株式会社 岡安 良夫 Yoshio OKAYASU 非会員 電源開発株式会社 久保田和樹 Kazuki KUBOTA 非会員 電源開発株式会社 佐々木準 Jun SASAKI 非会員 J-Power, which is working on constructing Ohma Nuclear Power Plant, considering the various kinds of autonomous safety improvement methods. As one of this method, we implemented CAP (Corrective Action Program) at Ohma Nuclear Power Plant constructing site and Head office in 2017.Our CAP system aggregates various awareness items in work and manage the status of corrective actions. In this paper, we will introduce the implementation status and the future improvement direction (implementation of trend monitoring method etc.) of our CAP system. Keywords: CAP(Corrective Action Program)、Risk management、Performance monitoring、Quality Assurance はじめに 2011 年3 月に発生した福島第一原子力発電所の事故以 、 社では、 を め、本 及び 原子力 設所の 員が一 なって、原子力安全 化の更なるや業務の仕組みの など、様々な自主的安全性向上の り組みを行って る。 本稿では、様々な自主的安全性向上への り組みのち、CAP(Corrective Action Program:是正処置プログラム)の り組みに て する。 CAP の導入と試運用 CAP の導入 原子力発電所は設計・ 設段階であるが、「実用発電用原子炉に係る発電用原子炉設置者の設計及び工事に 係る品質管理の方法及びその検査のための組織の技術基 準に関する規則」が2013 年7月に施行される以前より、自主的に「原子力発電所に ける安全のための品質保証規程(JEAC4111-2009)」[1]を適用し、品質保証活動を実施して る。この活動の中で、不適合管理に関しては自 社で不適合事象が発生した際に対応するマニュアルを定め、不適合処理や是正処置を実施してきたが、顕在化した不適合の管理だけでなく、更なる安全性を向上させる自主的な り組み して、 1 に すよ な 在的な に て を た 活動であるCAP にし、これを導入すべく、本来あるべきCAP の姿及びCAP の実践状況等に て国内他事業者や米国発電所の調査を1年程度行った。 この調査結果を踏まえ、設計業務を行って る本 及び 設業務を行って る 原子力 設所に て2017 年度よりCAP の試運用を開始し、約2年が 過した ころである。 連絡先:水野 隆史 〒104-8165 東京都中央区銀座 6-15-1 電源開発株式会社原子力事業本部 原子力技術部 品質保証室 E-mail: Takashi_Mizuno@jpower.co.jp 図1 CAP によるリスク管理の範囲のイメーノ CAP システムの構築状況 社に けるCAP のフローを 2 に す。 社CAP は品質保証の か、 管理( S 運動等を )や安全・衛生管理等の全てのマネジメント活動に適用し、本来あるべき姿 異なる状態や気づき事項等に て、しき 値を設けずCR(Condition Report:状態報告書)にて報告するこ して る。CR にて報告された事象は、スクリーニング会 にて、CAQ(Condition Adverse to Quality:品質に影響を及ぼす状態)かNon-CAQ(品質に影響を及ぼさな 状態)の分類、影響度、重要度、処置担 、処置期限等を する。スクリーニング会 の結果はCAP 会 で したのちに、重要度に応 た処置を実施して く。 CAQ に したCR はCAP 会 にて原 分析、是正処置の状況を管理する。一方、Non-CAQ に したCR は、各マネジメント活動に て重要度に応 た処置を適切に行 、CAP 会 にて処置状況報告を行 。 CR の処置 行して、CR にコード付けを行 、定期的に傾向を し、パフォーマンスの 化傾向を把握する。(傾向分析に ては、 述。) 図2 CAP のフロー CAP 導入初期は、表計算ソフトによってCR を管理して たが、2018 年12 月よりCAP ー ースを し、CR の管理及びCAP の運用を行って る。 3 にCR の入力画面の一例を す。 図3 CAP データベース画面の一例 CAP の試運用及び普及活動の状況 CAP の重要なポイントの1 して、ニアミス、前兆事象(不安全状態、不安全行 )等の顕在化して なから将来重 な への発展する を見 け出し、 に結び付けるこ が挙 られる。試運用を開始した初期段階では、顕在化した事象のCR が殆どであり、 在的なリスクの発掘 面では末だ不 分な状況であった。一方で、CAP の対象 を品質保証活動に限らず、 安全などを めた全ての活動に適用し、情報を一元管理した結果、 の優先順位やリソースの適切な配分などの検討が有効的に行 こ ができ、CAP の 的の一部は 分に し られた えて る。 本来あるべき姿のCAP を 指すためには、米国のよに ったこ を気 なくCR する が重要 え、米国で調査した結果や原子力安全 会の会 などで得た情報を纏め、米国に けるCR の記載 ルや活用方法等に関する情報を め、社内に ける CAP の理 及のための 会を開 して り、 的に理 ・ 及活動を実施して く。 CAP の高度化 CR の傾向分析の実施 CR の傾向分析により、重 な事象が発生する前に予兆を把握するこ ができ、重 な事象の発生 率を低減するこ ができる 言われて る。 INPO07-007「性能評価 よび傾向 析」[2]にあるり、米国では されたCR の内容により5W(When、 Where、Who、What、Why)を符号化(コード付け)し傾向分析を行って る。What、Why に ては、プロセスコードや事象コード、原 コード等を付けて傾向を 、分析して る。 社では、まだCR は な 状況ではあるが、原子力安全 会の会 で検討して るコードや米国で運用されて るコードを参 に、CR のコード付けを開始した ころである。 原子力発電所は設計・ 設段階であるため、運転保守段階の発電所を前提 したコードをそのまま 用できるか、 分に する 要があり、試行錯誤しながらコード付けを行って る状況である。 また、コード付けから得られたCR の傾向やPI (Performance Indicator)の傾向等のパフォーマンス 情報からパフォーマンスの 化傾向を早期に把握し、の活動 その優先順位を決定する、パフォーマンス 会 を本 及び 原子力 設所で試行的に設置する に運用を開始した ころである。 既存の活動とCAP の効率的な運用を目指して 現状、CAP はリスクマネジメント活動の一 位置付けて る。リスクマネジメント活動は自主的、自律的か 的な安全性向上に資する活動であり、事前に把握したリスクを低減させるこ により安全 保を る のである。従前から行って る品質保証活動に比べる より幅の 活動であるが、リスクマネジメント活動 品質保証活動は共に原子力安全の維持及び向上を 的 した活動であり、一 で活動するこ が実効的か 合理的である。 以上を踏まえ、 はCAP を品質保証活動に め一化する に、リスクマネジメント活動の統括を 的 する会 品質保証活動の会 を統合し、実効的か 合理的な活動 して めて く予定である。会 統合のイメージ を 4 に す。 おわりに 社に って、CAP り組みは、まだ発展段階 言える。 CAP の 及活動を し 、CAP を業務の中心 して 活動を実施する に、組織的にパフォーマンスを向上させ、より安全・安心な 原子力発電所(フルMOX-ABWR)の 設・運転保守を 指すこ した 。 参考文献 本電気 会、「原子力発電所に ける安全のための品質保証規程(JEAC4111-2009)」 INPO 07-007、“Performance Assessment and Trending” 図4 リスクマネノメント及び品質保証会議体の統合イメーノ
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